ラズベリーパイで低温調理器を作る!(ローストビーフ編)
いよいよもいよいよ!
自作ラスベリーパイ低温調理器でローストビーフを作ります。
今回、低温調理器で作る料理の記念すべき第一弾なので、
奮発して少し良い肉を取り寄せてみました。
国産黒毛和牛ロースブロック、どど~んと1kg!!
失敗したらどうするんだ~~(笑)
和牛には「牛の個体識別情報検索サービス」というものがあるのですね。
試しに識別番号で調べたところ、ちゃんと「黒毛和牛」と出てきました。
・肉を常温に戻す
ラスベリーパイ温度センサーを肉に挿し、中心の温度を測定したところ2.5℃でした。
冷蔵庫のチルド室に入れておいたので結構低い温度です、まずこれを常温に戻します。
常温に戻す理由は、冷たい状態で調理すると、中心まで温度が上がらず火が通らない状態になってしまうのでこれを回避するためです。
低温調理器とはいえ、肉の外側と内側になるべく均一に熱が伝わるようにするひと工夫。
2時間半ほどでやっと20℃程度まで中心温度が上がって来たので調理を開始します。
・ラスベリーパイ低温調理器を設置
肉を常温に戻している間、低温調理システムを設置しました。
台所は別の調理で使うのでダイニングテーブルに設置です。
コンピューター画面と部品むき出しの基板、ケーブル類がテーブルを占領しています。
・肉のトリミング
パックから出した肉は、上部に分厚い脂が乗っていて結構スジもあったのでローストビーフに適した状態に整えました。
もっとお高い肉を買えばこの作業は必要無いかと思います。(笑)
トリミング完了の肉がこちら
慣れない作業で少々手こずりましたがなかなか良い感じに!
・肉を真空パックする
低温調理は別名は「真空調理」です、まずは肉を真空パックします。
低温調理するとき、ジップロックなどのフリーザーバッグに入れ真空パックする理由は、
袋の中の空気を抜くことで熱の伝わりが早く均等になるためです。
肉に塩、黒胡椒、ガーリックシーズニングで下味をつけ、自家菜園のローズマリーを添えて
フリーザーバッグに肉を投入します。
フリーザーバッグを真空状態にするのに真空パック機が無くても簡単にできます。
まず、大きめなボールに水を張り食材を入れたフリーザーバッグを水の中に沈めます。
そしてバッグの中の空気を追い出し袋のチャックを閉じれば完了です。
真空パック機が無くても無事に真空パックができました。
・低温調理開始!
では、真空パックした牛肉をラズパイ低温クッカーに投入します。
今回の設定は、「57℃で2時間半」加熱することにしました。
肉のタンパク質アクチンが熱変性しない丁度良い温度です。
これで牛肉が ”おいしい” 状態に加熱されるはず。
↓は低温調理中の画面です、10秒毎に表示が更新されます。
、、、、、、、、、、、
そして、2時間半の加熱が完了!
全体的に白っぽくなってます!?
何か美味しそうな感じはしませんね、
ちょっと嫌な予感。。。www
・肉に焼き目をつけ、メイラード反応を起こす
気を取り直し、粗熱を少しとった肉をフライパンで焼いてゆきます。
オリーブオイルを大さじ1ほどを入れ焼き目をつけるだけです。
真剣になり過ぎて焼いてる最中の写真を撮り忘れましたw
↓焼き上がり後の写真がこちらです。
焼き目が入り、急に美味しそうに見た目が変化!
メイラード反応とは、、、
肉に限らず食品のタンパク質「アミノ酸」と「糖」が
加熱によって結びつき、起こる現象です。
肉を高温で焼くと表面にこんがりとした褐色の焼色がつきます、
この作業で肉に香ばしい香りと深い味わいをつけるのです。
・ローストビーフをいざ実食!!
いよいよローストビーフを切り分け実食します。
予め用意しておいた副菜も一緒に盛り付け、ローストビーフをど真ん中から切ってみます。
緊張の瞬間。。。
さて、どんな感じか???
お~!!
なんと綺麗なピンク色、これ以上無いくらいの完璧な断面!!
それでは実食です。。。
ウマ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
これは本当に美味しい!!!
これまでの人生で食べたローストビーフ(大して食べていませんがw)の中で
一番美味いローストビーフではないですか!!!
外は香ばしく、中は柔らかくしっとりしていて
噛んだとき肉のプルンとした食感、わかります?
そして、和牛のサシが口の中で甘くとろけます。
手製のバルサミコソースとの相性もばっちりです。
もうデパ地下のローストビーフなんか買えない。
低温調理器恐るべし!
う~ん、ワインが進むすすむ ( ̄▽ ̄)v
今回のローストビーフは予想以上の出来栄えで大成功でした。
これまでハードウェア、ソフトウェアを頑張って作ってきた甲斐がありました。
さて、低温調理で出来るレパートリーも多いのでこれからもいろいろと作ってゆきたいと思います。
0コメント